ただ見上げるより この手を伸ばしてみたくなるだけ (ポコアポコ/カヒーナムジカ)
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 シュトラフバットを見終わりました。
 一週間に1巻ずつぐらいのペースで見てましたかね。

 で、感想。
 …感想?
 うーーん。途中までは良かったんですが…最終的に、何だか良く分からなかったという…(苦笑)。
 結局、演出(脚本も?)が良くないと思います。
 前半は、その下手さが逆に「淡々と描く」という雰囲気を出し、良い味付けになっていたと思うのですが。
 しかし後半の、ある種盛り上がりと落ちとをつけねばならないところで、全然盛り上がらなかった感じがします。
 淡々と描く演出でも、盛り上がりが全く無くて良いと言うわけでは、ないはずですが……
 
 全体を通して、画面的説明不足が多くて。前にも書きましたけど。
 例えば、食料庫への奇襲作戦(第5巻)。
 砲撃を受けているのに、誰かが死ぬシーンは出て来ません。「あ、砲撃されているけど、耐えられたんだ。無事でよかったなぁ」と思っていると、後で死体が映されて「100人戦死しました」。その人たち、いつ死んだのよ!?
 まあ、このシーンは死体が映っただけマシなんですけどね。酷いと死体も出て来ません。
 その一方で、なんだか凄そうな御託は出てきます。
 「その兵力では全滅します」「最後の一兵まで戦え」「しかし、全滅したら戦えません」といったような会話で、戦いがいかに絶望的なのか説明してくれます。
 しかし、その後の戦闘のシーンでは、画面的にその戦いの悲惨さが伝わって来ない訳です。
 そういう事が何度かあると、次にそういう全滅を示唆する会話が出てきても、狼少年的に感じられ冷めてしまいます。
 振り返ってみると、どうもこのことが、ラストの盛り上がりを「冷却」させてしまったように思います。

 日本人の作る戦争ドラマのような演出過剰が嫌で嫌でたまらない私なので、淡々と描くドラマが嫌いじゃないのは事実です。
 でも、淡々と描こうとしてああなっているんじゃなくて、演出が上手くなくて淡々に見えるものに、偶然仕上がったような、そんな感じでした。


 まあでも、良いところはあります。懲罰兵たちの、最後まで合致しない多様な価値観には、とてもリアリティを感じました。見ていると第二次世界大戦当時のソ連が、どういう状況なのか肌で感じ取れたような気がします。
 これがアメリカ映画だと、最後は分かり合って一丸になるわけですが、そこがバラバラのままであったのは素晴らしい。ドラマに説得力を生んだと思います。

 結局、この作品の見所は、懲罰兵たちの群像ドラマと、懲罰大隊と上層部(保安部)との衝突にあるんですね(その部分は面白かったと思いますよ)。
 戦争で懲罰兵たちが無残に死んで行くやるせなさは、あまり上手く描けていないように思います。
 決して、シュトラフバットのDVDの紹介文にあったような「今こそ言える、戦争とは無意味だと」とかいう内容では、ないと思います。


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 全体を通して、画面的説明不足が多くて。前にも書きましたけど。
 例えば、食料庫への奇襲作戦(第5巻)。
 砲撃を受けているのに、誰かが死ぬシーンは出て来ません。「あ、砲撃されているけど、耐えられたんだ。無事でよかったなぁ」と思っていると、後で死体が映されて「100人戦死しました」。その人たち、いつ死んだのよ!?
 まあ、このシーンは死体が映っただけマシなんですけどね。酷いと死体も出て来ません。
 その一方で、なんだか凄そうな御託は出てきます。
 「その兵力では全滅します」「最後の一兵まで戦え」「しかし、全滅したら戦えません」といったような会話で、戦いがいかに絶望的なのか説明してくれます。
 しかし、その後の戦闘のシーンでは、画面的にその戦いの悲惨さが伝わって来ない訳です。
 そういう事が何度かあると、次にそういう全滅を示唆する会話が出てきても、狼少年的に感じられ冷めてしまいます。
 振り返ってみると、どうもこのことが、ラストの盛り上がりを「冷却」させてしまったように思います。

 日本人の作る戦争ドラマのような演出過剰が嫌で嫌でたまらない私なので、淡々と描くドラマが嫌いじゃないのは事実です。
 でも、淡々と描こうとしてああなっているんじゃなくて、演出が上手くなくて淡々に見えるものに、偶然仕上がったような、そんな感じでした。


 まあでも、良いところはあります。懲罰兵たちの、最後まで合致しない多様な価値観には、とてもリアリティを感じました。見ていると第二次世界大戦当時のソ連が、どういう状況なのか肌で感じ取れたような気がします。
 これがアメリカ映画だと、最後は分かり合って一丸になるわけですが、そこがバラバラのままであったのは素晴らしい。ドラマに説得力を生んだと思います。

 結局、この作品の見所は、懲罰兵たちの群像ドラマと、懲罰大隊と上層部(保安部)との衝突にあるんですね(その部分は面白かったと思いますよ)。
 戦争で懲罰兵たちが無残に死んで行くやるせなさは、あまり上手く描けていないように思います。
 決して、シュトラフバットのDVDの紹介文にあったような「今こそ言える、戦争とは無意味だと」とかいう内容では、ないと思います。

【2006/09/03 00:06】 | 哀心よりお悔やみ申し上げます
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