ただ見上げるより この手を伸ばしてみたくなるだけ (ポコアポコ/カヒーナムジカ)
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 風が追い越していったとき、ふと雨の匂いがした。
 でも見上げた空に雨はいなかった。
 僕は鞄をひっくり返しながら、傘を見つけるべきかどうか迷っていた。
 みんなはまるで何もなかったかのように、平気な顔をして追い抜いて行く。
 鞄の底で、傘はひっそりと冷えていた。
 その冷たさに思わず、僕は鞄から手を引っこ抜いた。
 大丈夫。降らないさ。
 そうひとりごちて歩き出し、歩き出してすぐに止まった。
 空を見上げる。
 また歩く。
 止まる。
 鞄に手をつっこむ。
 空を見上げる。
 鞄から手を抜く。
 歩き出して、歩きながら鞄に手をつっこむ。
 止まる。空を見る。

 …ため息をついて、僕は後ろを振り返った。雨の匂いの来た路を。
 そして、うなづくと傘をひっぱり出した。
 通りがかった人が、僕をちらりと睨んで行った。
 お構いなしに傘を広げてみる。

 ――傘には大きな穴が開いていた。
 僕はもういちどため息をついた。
 突然雨の冷たさを思い出して、体が震えた。
 
 宮沢賢治の「春と修羅」の序文のかっこよさにやられて以来、ずっと詩を書きたいと思いつづけていたのですが、これがなかなか難しい。
 一応文字書きのつもりで、同人誌でも担当はテキストなのですが、文字を書くことが何よりも難しい気がしてなりません。昔、作曲をした時もかなり大変でしたが、詩はその比ではありませんね。
 それでも、とりあえず何事もめげずにやりつづける事しかない、ということは自らの人生訓からわかっているので、稚拙ながらも時折詩でも書こうと思います。
 今回は、私の今の心境というか取り組んでいる課題というか、それをそのまま詩にしてみました。
 おちがついてしまったのは、まあそれが現状だから…というところでしょうか。


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 宮沢賢治の「春と修羅」の序文のかっこよさにやられて以来、ずっと詩を書きたいと思いつづけていたのですが、これがなかなか難しい。
 一応文字書きのつもりで、同人誌でも担当はテキストなのですが、文字を書くことが何よりも難しい気がしてなりません。昔、作曲をした時もかなり大変でしたが、詩はその比ではありませんね。
 それでも、とりあえず何事もめげずにやりつづける事しかない、ということは自らの人生訓からわかっているので、稚拙ながらも時折詩でも書こうと思います。
 今回は、私の今の心境というか取り組んでいる課題というか、それをそのまま詩にしてみました。
 おちがついてしまったのは、まあそれが現状だから…というところでしょうか。

【2006/02/04 02:58】 | 雨の匂いと蛙のつぶやき
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